【小屋建築のちょうど最中にどう”楽に”生活するのか】

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住むところである「家」を作っている最中は家がない。じゃあ、住むところがない間どうすればいいのかというのが今回の内容です。大工さんや職人さんと一緒に仕事をさせてもらった経験も交えて書いてきたいと思います。

小屋暮らし界隈での新人さんといえば、ゼロから始める小屋暮らしチャンネルのまさやさんや北海道と千葉の2拠点生活を実現すべく活動されているかずひろさんのやり方がとても参考になった。

かずひろさんは軽バンを所有していて、車中泊という方法で、借宿の確保を行っている。車を所有するのは確かに維持費がかかるものの、最低限の雨風をしのげる場所・移動手段・輸送を得られる軽バンを所有するのは賢い選択と言える。小屋暮らし・田舎暮らしをする人は大体が交通機関があまりないところに土地をもったりすることを考えると車があることで得られるメリットは経費よりも多いと言えそう。(著者も地方に暮らしているので良くわかる。)更に付け加えれば、軽自動車は維持費も乗用車に比べてだいぶ安いので、その点も素晴らしい。かずひろさんは金銭的な余裕もあるからでしょうが、仕事の関係上、電気なども確保したいようで、アパートも借りているようです。

ゼロから始める小屋暮らしチャンネルのまさやさんの動画を見ていて感心して真似したいと思ったのは、小屋建築の前にカーポートを建築していたことだ。これは意外と他の小屋暮らし実践者の方はやっていないが、良い案だなと思った。

<小屋建築の前にカーポートを建築するのが良い理由>
・小屋暮らしの予行練習になる
・完全ではないにしろ雨風が凌げる拠点ができる
・小屋ができた後も、物置的に活用する事はできる
・雨水を集めることができる

とは言え、以前の記事でも書いたことではあるのですが、棟上げ作業(構造材建築と屋根づくり)はある程度までは、1人でやるよりも、お金を出してでも3人以上で行うのが得策だと思います。屋根さえできてしまえば、ギリギリ住み始めることもできますし。小屋暮らし系の方々は一人で作業をやりたがる傾向がありますが、経済的な視点からすれば、余分に時間を使っている=お金が出て行っていることになりかねないので、人を頼ることも必要なのではと思います。(まあ、家を一人で建てたいというロマンを求めているのかもしれませんが。)

色々な考え方があるとは思いますが、小屋を建てるのは「自由になる」手段であり、目的ではないわけで、小屋を建てたところがスタートでもあるのではと思います。小屋暮らし界のエース、テロルさんも「小屋を建て終えたところで貯金がほぼ尽きたので働く必要があった」と発言されています。小屋を得る代わりに自分の時間を労働で失うとなってしまうとどうなのだろうと疑問が残ります。なかなか難しいですね。